はじめに
先日公開されたシャニソンのNo Make第6話のはづきさんの台詞から、シャニPに社会人経験があることが判明し「前職は何だったのか?」と一部で話題になっている。
しかしこの台詞だけでは該当する職業を絞れない。会社員だろうが公務員だろうがフリーランスだろうが宴会に参加する職業なら全てにおいて当てはまるであろう。
そんなわけで今回はこれまでのコミュなどからシャニPの前職が何なのかを推測していきたい。
とはいえ、シャニPはアイドル28人のコミュ全てに登場するのでその全てを確認するのは無理である。あくまで覚えている範囲での推測となる。既に雛菜のコミュで元着ぐるみアクターと判明している可能性もあるがあしからず。
元教師説
シャニPのパーソナリティやアイドル達への対応から真っ先に想像できる職業として教師が挙げられる。実際に透も「先生もやれたんじゃない?」と太鼓判を押している。
しかし逆に考えると透がシャニPに「何してたの? プロデューサーになる前」と聞かないはずはないので教師ではなさそうである。
それ以外にも甘奈の朝コミュでは宿題を見て「俺は解けないな」or「こんなに難しいのもできるのか」と言っていたし、あさひSTEPでは「学校の許可って手続きが複雑なんだな」と言っていた。教育実習生シャニP概念は持ち続けておきたいが教師としての勤務経験はなさそうである。
ただ今後シャニPの教師時代の元教え子がアイドルとして283プロに入ってシャニPのことを「先生」と呼ぶ未来を諦めたくはないので絶対に無いとは言い切れない。ノリノリでマフィンを作る家庭科教師だったかもしれない。
元役者説
アニメの話になるが、4話での堂々たるモリサゲールの演じっぷりに「元々役者か何かをやっていたのでは?」と思った人もいるのではないだろうか。
実際ゲーム内でも【I♡DOLL】甜花ちゃんのコミュでは台本の読み合わせでノリノリで演技をしている。基本トレーナーにお任せの歌やダンスに比べると演技への熱はかなりのものを感じさせる。
ただNo Makeの第4話では果穂にデニーロ・アプローチの何たるかについて滾々と説教されていた。仮に元役者だったとしても演技の才能はさほど無かったものと思われる。
最近ではアイドルに演技の仕事を持ってくることも多くなってきたので、自身が役者時代に叶えられなかった夢をアイドルに託しているのかもしれない。
元AD説
シャニPの前職の知り合いと思われる人物が登場するコミュも存在する。それが摩美々のファン感謝祭で登場する「駆け出しの時にとても世話になった人」である。
283プロのプロデューサーとして駆け出しの頃という可能性もあるが、「昔」という言葉から時系列的に283プロに入社して1年経っているか経っていないかのファン感謝祭時点では前職と考えるのが自然であろう。
また「山のように雷を落とされた」「ちゃんと育ててもらった」という言葉からも外部の人間ではなく、部下と上司の関係だったことが推測できる。
これで背景が相撲部屋だったら親方と力士ということになるが、テレビ局の廊下なのでテレビ局の社員、または制作会社の社員だったと思われる。厳しいということからおそらく制作会社のADであろう(偏見)。
実際にシャニPがアイドルに持ってくる仕事もテレビ関係(特にバラエティ)は得意としているところがあるので、前職の繋がりをプロデューサーになってからも利用している可能性がある。
ADから芸能関係の仕事に進むというケースは実際にあり、例えばニューヨークの屋敷さんは制作会社のADを経て芸人になっている。もっと近い例だと有野課長でお馴染みのゲームセンターCXの元ADの笹野さんは現在は佐藤浩市さんのマネージャーになっている。
シャニPも有野課長の助っ人ADとしてファミコンを数十時間ロケハンでプレイした過去があり、甜花ちゃんのゲーム案件もその時のコネで持ってきたのかもしれない。
元会社員説
摩美々のファン感謝祭以外でも前職での知り合いと思しき人物が登場するコミュ存在する。それが【杜野凛世の印象派】に登場する「綺麗な方(凛世の印象は)」である。
京都の伏見稲荷まで出張で来ていたというこの女性、シャニPがランチに誘っているところから関東に住んでいて、さらに連絡先を知っている人物ということになる。
283プロ入社後に知り合った業界関係者という可能性もあるが、それならば自社のアイドルである凛世を紹介しているだろうし、シャニPの一人称が社外向けの「私」ではなく「俺」である。このことから同じ会社に勤めていた先輩、もしくは取引先で仲が良かった人なのではないだろうか。
東京から京都に出張する会社がどういう業種かはわからないが、それなりに大きい会社ではないだろうか。任天堂本社に出張で来ていたバンダイナムコの社員かもしれない。
元ホスト説
冗談のようで一概に冗談とも言い切れないのが元ホスト説である。
アイドル28人にクリスマス、バレンタイン、ホワイトデーにそれぞれ個別のプレゼントを贈るという常人では不可能なタスクをシャニPはいとも簡単にこなしており、さらに愛依ちゃんに至っては弟妹へのプレゼントまで贈っている始末である。それに加えて白コートの堂々たる着こなしっぷり。どう考えても素人ではないだろう。
女性の影が見えないのに穴場の夜景スポットという女性を落とすための場所を知っているのも怪しい。知り合ってすぐに下の名前で呼び始めるところもホスト時代に培ったテクニックなのかもしれない。実際ホストにハマると危険そうな三峰は下の名前で呼ばれて警戒していた(その後ハマる)。
また「ジ・エピソード」でルカちゃんへの対応が妙に手慣れた感じだったのも、ホスト時代に似たような感じの客を相手にしていたからかもしれない。
おそらくホスト時代の客にアイドル(または元アイドル)がいて、アイドルのプロデューサーを志すことになるようなエピソードがあったのだろう。もしくは夜の街で天井社長と出会って摩美々みたいな感じで283プロに入社することになったのかもしれない。
キャリアコンサルタント説
これまでの説はあくまで推測に過ぎないが、シャニPが前職について具体的に語っている場面が存在する。それがしのざきあきら版の初代コミカライズである。
「転職前の知識を応用しただけ」とアイドルという職業のキャリアプランについて詳しく説明している。しのざき先生が独断で作った設定とも思えないのでおそらく渡された資料にそういう設定があったのだろう。
こういう知識を使用する職業がよくわからないのでとりあえずキャリアコンサルタントとしたが、ライフプランナーかもしれないし、保険会社の社員かもしれないし、迷路がものすごく得意な人かもしれない。
ともあれ、シャニPの綿密なプロデュース計画は前職での知識を応用してのものなのである。なので突然そば屋の出前とかを始められると困ります。
まとめ
そんな訳でシャニPの前職についての推測(一部妄想含む)であった。
作中描写だと摩美々のファン感謝祭のコミュから元ADだった説が一番すんなりいくが、それだと辻褄が合わなそうなところもいくつか存在する。
職歴は1つだけとは限らないのでテレビの制作会社に入社後、凛世コミュの女性の会社に転職し、さらにそこも辞めてキャリアコンサルタントになり、さらに自分のキャリアを見つめ直して教師になったが役者の副業がバレてクビになり、その後ホストになって夜の街で天井社長に拾われたのかもしれない。
ともあれ、シャニPのパーソナリティについては今後もゲームやアニメ、さらにコミカライズなどで深堀りされる可能性があるので引き続き注目していきたい。