『アイドルマスター シャイニーカラーズ(シャニマス)』における樋口円香の「もぎたて♡にーちゅ」に関する管理人の考察をまとめました。
はじめに
本作では、ガシャで登場するアイドル以外の衣装には一行のテキストが記載されています。それを読むことで衣装の世界観だったり、着ているアイドルのキャラクターなどを把握することができるのですが、今夏とある衣装のテキストがユーザーの一部で大きな話題となりました。
それが2020年の水着衣装【リフレッシュサマー】樋口円香のテキスト「マジックアワー。もぎたて♡にーちゅ」です。マジックアワーの部分は全アイドル共通なので重要なのは「もぎたて♡にーちゅ」の部分となります。
それ以前に登場した【サンセットスカイパッセージ】樋口円香の「これからよろしくね!」というテキストも円香のキャラクターとしてはやや違和感のあるものでしたが、作中で登場したファンに対しては愛想よく対応していたのでファン向けのメッセージとして捉えれば納得のできるものでした。
しかし「もぎたて♡にーちゅ」に関しては何故それに至ったのか全くわかりません。ユーザーたちは円香のことを知ろうと必至にああだこうだと解釈をしますが、円香は何も言ってはくれないので未だにこれといった結論が出ていません。
そんな「もぎたて♡にーちゅ」ですが、先日ふとしたことから管理人の中にとある考察が生まれたので今回はそれを紹介していきたいと思います。
衣装のテキストについて
そんなわけで「もぎたて♡にーちゅ」について考えていきたいのですが、その前にそもそも衣装のテキストは誰が考えているのか(ライターのおっさんという意味ではなく作中設定で)について確認していきましょう。
昨年のあさひの水着衣装である【ファッショナブルサマー】芹沢あさひ。水着のテキストなのに「水の中も丸見えっす!」とゴーグルの感想を言っていることからあさひ本人が考えたテキストであると推測できます。もしこれを第三者が考えたのならあさひとのシンクロ率高すぎです。
一方、こちらは今年のあさひの水着である【リフレッシュサマー】芹沢あさひ。先程のテキストから一転して「夏の君もアクティブ」と雑誌のグラビアに書かれているちょっと気持ち悪いポエムみたいな感じになっています。あさひ本人に書かせたら「泳ぎやすいっす!」って感じになると思うので第三者が考えたテキストであると思われます。
このように衣装のテキストはアイドル本人が考えている場合もあれば、プロデューサーや編集者的な人物であろう第三者が考えている場合も存在します。
またアイドル本人が考えている場合でも内向きのテキストと外に向けてのテキストがありますが、その辺りは細かく分類すると切りがないので今回は割愛します。
ノクチルの衣装テキスト
続いて現時点で実装されているノクチルの衣装、【サンセットスカイパッセージ】と【リフレッシュサマー】のメンバー4人それぞれのテキストを見てみましょう。
衣装 | テキスト |
---|---|
【サンセットスカイパッセージ】浅倉透 | 4Kなんかじゃ、追いつかない |
【リフレッシュサマー】浅倉透 | そういうこと |
【サンセットスカイパッセージ】樋口円香 | これからよろしくね! |
【リフレッシュサマー】樋口円香 | もぎたて♡にーちゅ |
【サンセットスカイパッセージ】福丸小糸 | 明日もし羽が生えたら |
【リフレッシュサマー】福丸小糸 | 跣に痛いくらいの熱 |
【サンセットスカイパッセージ】市川雛菜 | しあわせの海は空にあるの? |
【リフレッシュサマー】市川雛菜 | 夏は匂いだけ残してすぐに |
透の「4Kなんかじゃ、追いつかない」は、本編シナリオで透と雛菜が考えた「ドキドキプロバイダ、浅倉透~」と方向性が似ていますし、「そういうこと」に至っては本人の口語そのままです。
小糸はなかなかに詩的な表現ですが成績優秀かつ趣味が読書の子なのでさほどおかしくはないでしょう。雛菜も「しあわせ」を平仮名で書くのが特徴ですし、頭も良くて感受性も強い子なので違和感はありません。よってノクチルのテキストに関しては基本的には本人たちが外に向けて考えたと想像できます。
このように他の3人を並べるとやはり円香の異質さが目を引きます。仮にこれがアイドルとしての円香のキャラクターだとしたら、Perfumeにフワちゃんが入ったような異物感があるのでプロデューサーはただちにプロデュース方針を変更する必要があるでしょう。
もぎたて♡にーちゅの意味とは?
それでは本題である「もぎたて♡にーちゅ」の意味について考えていきましょう。
まず「もぎたて」に関してですが、これは水着姿の女性の瑞々しさを果実として表現している、いわゆる「フレッシュ」と同じ意味合いと捉えることができます。
実際に過去には『もぎたて美女野球 プリティナイン』など「もぎたて」をタイトルに使用した実写アイドルゲームも存在します。開発はまさかのコーエーテクモ。このように女性アイドル、特に水着姿を表現するのにもぎたてという言葉を使用するのはそう珍しいことではありません。
続いて「にーちゅ」ですが、そのまま捉えれば「need you」ということになるでしょうか。AKB48の「ヘビーローテーション」の冒頭の歌詞に出てくる「I want you! I need you!」の部分をイメージすれば分かりやすいかと思います。
その場合は厳密に言うと「にーじゅ」になりそうですが、キスの擬音である「ちゅ」と掛けているとすればさほどおかしくもないでしょう。これで「neet you」だったらあまりにも辛すぎる(劇場版ゴキゲン帝国というアイドルグループの楽曲に「I NEET YOU」という楽曲はありますが)。
この2つを合わせると「もぎたて need you」となります。なんのこっちゃという感じですが、これは単にアイドルっぽい単語を組み合わせたというだけで前後の繋がりは深く考えなくていいものと思われます。あくまでインパクト重視。『がんばれ酢めし疑獄!!』とかと同じです。あるいはもぎたて=Iとすることでそのまま「I need you」とも読めるでしょう。
また一部では「♡」の部分を「ハート」と読むことで「もぎたてハートにチュ」という説もありますが、個人的にはそこまでピンと来ません。そもそももぎたてハートとは何なのか?キルアか何か?
また雛菜のコミュに「Inter♡iew」と「♡」を「V」の代わりに使用しているものがありますが、こちらはアイドル名が【HAPPY-!NG】と「I」と「!」を掛けていることに由来するので、もぎたて♡にーちゅの♡に関しては特にダブルミーニング的な要素はないのではないでしょうか。
管理人が出した結論
そんなわけで「もぎたて♡にーちゅ」という言葉自体には特にたいした意味はないというのが管理人の結論です。
それでは全くの無から「もぎたて♡にーちゅ」は突如として生まれたのかというとそれも違うと思われます。おそらく「もぎたて♡にーちゅ」の元ネタとなったものが存在するのでしょう。
そこで管理人の辿り着いた結論が「つみたてNISA」です。
……なんか「もぎたて♡にーちゅ」と響きが似てませんかね?
そもそも今回記事にしたきっかけがネットで「つみたてNISA」という文字を見て(つみたてNISAってもぎたて♡にーちゅに似てる……)と思ったからなのですが、唐突に「つみたてNISAともぎたて♡にーちゅって似てるよね」と言い出しても頭のおかしい人と思われそうなので、ある程度の理性はある人物であることを証明するために前置きを長々と書き連ねることにしました。
「そんなの組み合わせ的に“広島カープ”でも“せやかて工藤”でも何でもいいじゃん」と思われそうですが、一応その考えに至った論拠もあります。
というのもノクチルの衣装テキストの項でも紹介しましたが、透や雛菜はキャッチフレーズを作成する際に「プロバイダ」「定額制」「4K」などのいわゆる現代用語を頻繁に使用しているのです。
これは実際に透や雛菜がプロバイダや4Kについて詳しいというわけではなく、そういった現代用語をキャッチフレーズに取り入れる柔軟性があるということが重要です。おそらく水着のキャッチフレーズを考える際につみたてNISAのCMなどを見て、その音の響きをキャッチフレーズとして転用したのではないでしょうか。「♡」を使用しているのも雛菜っぽいです。
そうなると円香が透や雛菜のアイデアに乗ったということになり、本人のイメージとは合わなそうですが、円香は堅物そうに見えて透と課題を半分ずつやって写し合うような適当さもありますし、背中に羽が描かれた黒パーカーを平気で着てしまう女子なので意外とすんなり採用されてしまったのではないでしょうか。
まとめ
そんなわけで「もぎたて♡にーちゅ」に関する管理人の考察でした。
ここまで書いておいてなんですが確実に間違っていますし、今後のコミュで真の意味について説明される可能性も限りなく低いのですが、本作は文学、映画、音楽など元ネタが多岐に渡るため、ある程度の教養がないと考察してはいけないみたいな風潮があるので、そんなことはなく思いつきで適当なことを言ってもいいんだと思っていただければ幸いです。
今月末に来ると思われるハロウィンにはノクチルの新しい衣装が追加される可能性が高いので、その時の円香の衣装のテキストに何と書かれているかによって「もぎたて♡にーちゅ」に関する新たな見解も生まれてくるのではないでしょうか。